抗菌性根管洗浄剤としての2%グルコン酸クロルへキシジンと 5.25%次亜塩素酸ナトリウムの比較

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

抗菌性根管洗浄剤としての2%グルコン酸クロルへキシジンと
5.25%次亜塩素酸ナトリウムの比較

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
根管洗浄剤としての次亜塩素酸ナトリウムは、毒性、臭い、および治療器具の変色という問題を有している
同等の抗菌効果をもち、より安全な洗浄剤が理想的である。
したがって、われわれは、加vitroの根管系において2.0%グルコン酸クロルへキシジンの抗菌活性と
5.25%次亜塩素酸ナトリウムの抗菌活性を比較した。
歯髄病変のあるヒト新鮮抜去歯を、根管洗浄剤としてクロルへキシジン、次亜塩素酸、
または生食水を用いて根管形成した。
細菌サンプルを、根管にアクセスした直後、根管形成洗浄後、そして嫌気的環境で24時間経過した後に採取した。

岡山県 岡山市北区 今保 久米 中山道 延友 白石 花尻 北長瀬 西バイパス近く
クロルへキシシンあるいは次亜塩素酸ナトリウムでの根管洗浄は、生食水で洗浄した歯と比較して
洗浄後の細菌培養陽性数やコロニー形成単位(菌数)が有意に減少した。
クロルへキシジンで洗浄した歯から得られた陽性培養のうち、
細菌培養陽性数やコロ二一形成単位は次亜塩素酸で洗浄した歯と比較して少なかった
が、その差には統計学的有意差は認められなかった。

歯科材料の生物学的効果 in vivo における根管消毒剤の毒性と抗菌効果

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

歯科材料の生物学的効果
in vivo における根管消毒剤の毒性と抗菌効果

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
一般の歯内療法で用いられる種々の抗菌剤を、細胞毒性および殺菌効果という点において客観的測定法によ
り評価した。
すべての薬剤が、抗菌剤の細菌効果と比べて毒性が顕著であることがわかった。
細胞毒性と殺菌効果、そして特定二一ズとの間のバランスに基づくと、
適切な洗浄液や貼薬剤の使用が推奨される

歯内療法における0.5%次亜塩素酸ナトリウムの効果に関する細菌学的評価

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

歯内療法における0.5%次亜塩素酸ナトリウムの効果に関する細菌学的評価

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
15本の単根歯における根管洗浄剤としての0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液の抗菌効果を検索した。
それぞれの歯は5回の予約で治療され、そのつど根管内の細菌の存在が調べられた。
それぞれの予約間には抗菌性貼薬剤は使用しなかった。0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用すると、
5回目の約束時には15根管中12根管で細菌が回収されなかった。

この結果は、根管洗浄剤として生食水を使用したときの15根管中8根管と比較されるべきである。

これらの結果は、0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液は根管洗浄剤として生食水よりも効果的
であることを示唆していた.

1回治療法を用いた歯内療法後の初発根尖病変を有する ヒト下顎第一大臼歯根尖部根管系の細菌学的状態

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

1回治療法を用いた歯内療法後の初発根尖病変を有する
ヒト下顎第一大臼歯根尖部根管系の細菌学的状態

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

目的.歯内療法1回治療法治療後の初発根尖性歯周炎を有するヒト下顎第一大臼歯近心根の根尖部根管系の
in vivo の根管内細菌状態を評価することを目的とした。
根管内の残留感染は、光学顕微鏡と透過電子顕微鏡の相関視野観察により確認した。

研究デザイン:16歯の下顎第一大臼歯感染近心根管は、それぞれ歯内療法
1回治療法による治療が行われた。
近心頬側根はステンレス製手用ファイルを用いて、
そして近心舌側根はNi-Ti製ロータリーシステムを用いて形成した。
これらの根管を、根管形成中は5.25%次亜塩素酸ナトリウムを用いて根管洗浄し、
10mLの17%工チレンシアミン4酢酸(EDTA)を用いて最終洗浄後、ガッタバーチャと酸化
亜鉛ユーシノールセメントを用いて根管充填した。
その後、それぞれの歯の根尖部分をフラップ手術により取り除いた。

サンプルは固定、脱灰、水平面で分割された後、樹脂包埋し、そして光学顕微鏡と透過電子顕微鏡
の相関視野観察に供した後、評価された。

結果:根管形成、抗菌洗浄、そして根管充填した16歯の歯内治療歯のうち14歯において、
根管内の残留感染が明らかとなった。
細菌は、そのほとんどがバイオフィルムとして存在し、隔絶された凹み、
形成後の主根管の憩室、根管イスムス、そして副根管に存在した。

結論.(1)下顎第一大臼歯歯根の根管系の解剖学的複雑性、
(2)歯内療法1回治療法においては現在の器具や洗浄のみでは
取り除くことのできない根管系の隔絶された場所におけるバイオフィルムとしての細菌叢の存在、
という結果が明らかとなった。
根管治療後の非常に良好な長期的予後を期待するために、バイオフィルムを破壊し、
根尖部内の細菌や細菌関連物質を可能な限り低いレベルまで減少させて壊死感染根管歯の治療を行うためには、非
抗菌的なあらゆる化学的機械的洗浄手段の徹底した使用か重要であることを、これらの所見は示している。

矯正のディスキングに関する資料②

アクアデンタルクリニック院長の高田です。
「 矯正のディスキングに関する資料」 を勉強しています。

大切な内容をまとめながら、ブログに残していきたいと思います。

その後,咬合システムがまったく追いつけないほどに,事態は急変した.それは約
50万年前,火および原始的な道具の使用から始まった.
このことは,川0万年前から進化を求められてきた食物加工に対する急激な変化の中で最も重要であった.
それは政治的,文化的,法的発展を必要とした農併生活の発展によって導かれた.
原始的生活から組織社会への移行は,視覚的絵画の発展を生み,
社会的生存の基礎となリ,われわれの性である美意識の核を築いた.

後に,主として切ったりつかんだりするための食卓器具が使用されるようになった

やがて,産業革命が食品産業を生みだし,急速に発展した都市中心部に起こった新たな社会現象である共働き世帯に食物を提供することになった.
この消費指向のライフスタイルでは,食物を採取したり準備するための時間はほとんどなく,またその必要性もなかった.
そして,食品サーピス業が食物を加工し,それと同時に力強い筋肉の必要性もなくなった.

しかしながら,石器時代にあった咬耗を代償する素晴らしい咀嚼器官は,すべて今
もそのままである.
自然挺出,強力な咬筋,摩耗したエナメル質面の再石灰化,および工アーーローーターー・
ストリッピングに適した隣接面エナメル質の厚さ.人間は洗練されたライフスタイルにすぐ移行できるほどに厚かましいが,自然は何千年にも及ぶ発展の金期を消し去りはしない.
自然は強力な理山があるときだけ生理学的な変更をする.
再生能力が妨げられ,またはそうするのに十分なだけ長生きする能力がなくな
ってしまっているように.そのために,かっては明確な目的があったが,現在では重
要性を失った手足の爪,体毛および厚い隣接面エナメル質のような生理的なお荷物をわれわれは持ち歩いているのである.

これらの退化した組織は,われわれにとって邪魔にはならないが,役立っこともない.
事実,それらはスペースを占めること以上の
意味はほとんどない.そして,そのスペースは臨床家が叢生を改善するために必要と
しているものである.
われわれ人間は,ーっの種として,困難なく足早に遠くまで歩んできた.われわれ
が動物界における最も効果的な(咀嚼器官による)食物加工を置き忘れてしまったほど
足早に.われわれの精巧な咬合メカニズムは,現代の食物を加工処理するために完璧
に設計されている.
歯列は,かっては重要な目的をもっていたか:現在では機能的な
働き以上に社会的な役割を果たしているように思われる.
それは美を構成するモザイクの重要なー片のようである.
岡山県 岡山市北区 今保 久米 中山道 延友 白石 花尻 北長瀬 西バイパス近く
約年前,ポンディングは歯に矯正装置を接着する方法としてバンディングに取っ
て代わった.この進歩はチャンスをつくり出した.つまり,臼歯部の隣接面はもはや
全属バンドで覆われることはなくなったのである.臼歯を直接観察でき,しかもアク
セスが容易になったため,ストリッヒング(削除)が可能となった.工アーローター・ス
トリッビング(「-日0わ「Stnpping,・RS)はこの新しいテクノロジーを活用して考案さ
れた.
円85年,ARSに関する初めての論文が発表された’.それに続く文献や臨床的観察
しかし,ハンドピースを手に取ること以上は,ARSの急速な普及に貢献してきた:二
にARSの採用を躊躇させるのは,隣接面エナメル質のストリッピングが,病理的問題
を誘発しないかという疑いである
ARSによって,起こり得ることは三つだけである.隣接面エナメル質の向上,悪化,
あるいは同じ状態の維持である.歯周組織は非病理的な適応により生じる隣接面の摩
耗に反応し,ARS部位はもとのエナメル質と比:べ,疾病にのところ,病理的変化を生むとする観察データはない.文献におけるこの重大な欠点は,その相関関係を立証することの難しさに起因している.
人類学に関する文献は,摩耗した隣接面エナメル質が非病理的であったという観察を示している冖:.このデータの重要性は,何千年もの間に自然に生じた隣接面の摩耗の記録ではなく,失われたものは何かを知ることである.つまり歯科疾患との相互関係が重要である。
人類学者たちが生理学を墲視しているわけではない.膿瘍や歯槽骨の損失を記録することは,彼らの観察の基本である当隣接面の摩耗についての大量の人類学的データを理解しやすくまとめると,
それは食物やライフスタイルと相互に関係する当然のプロセスであり,
摩しやすい面(咬合面,隣接面)におけるより厚いエナメル質の存
在,第ニ象牙質,自然出など,疫システムをコントロールする能力に似たメカー
ズムによって代償されているのであるこれらのプロセスは,咬合システムに
おける摩耗にかかる力を補償するために直接的で強制的なプロセスを確立しながら,何千という文化の中で何千年もの間共生して働いてきた。

これらの現象は,それらが
旧石器時代の未開人に対して同様,現代社会においても意味をなすものである.
人類学的観察からARSを正当化することは魅力的ではあるが,そこに欠点があることもは明白である.この都合のよい単純化は,原始人にゆっくりと生じた自然摩耗に対する歯周組織のポジテイプな反応が,ARSやc司droⅲgelの即時性に有効性を与えるのかという問いに対する答えを回避している.
生物学的構造の積極的な利用は,より強くそしてより健全な組織をつくり出すもの
である.そして,歯,歯槽骨および歯周組織の反応が極めて鈍いことには疑間が残る
砂混じりの食物および強い咀嚼力の影響とは同じでないにしろ,隣接面エナメル質の削除,歯のサイズの変化,接触点の拡大,そして再石灰化を容易に受け入れるエナメル面の形成における最終的な結果は本質的に同じである.論点は,ARSの効果自体が自然を模倣しているのか,または隣接面エナメル質の機機的削除が,自然の防御プロセスをなくしてしまうように働いているのかということである.このことを解決するために確固たるデータが必要である.

歯周疾患との関係
歯周疾患との関係について過去に行われた研究は,隣接面のストリッピングによる
根間組織の圧縮が,歯周疾患の原因になり得ることへの考察に集中していた亠ー第無批判にこれらの所見を受け入れることは,もはや適当ではない.
ARSスペースを一mm閉鎖することが,歯周疾患に関して疑問視されるならば,自然に存在する臼歯部の狭いスペースもまた,その影響が同しであるため,疑わしいものと判断すべきである.つまり,歯槽骨頂および歯間軟組織が橋正的に圧縮されるからである.

減少したスペースに組織か強応することを知っているので,臨床家は病理的変化か誘発されるかもしれない不安をもたずに,臼歯部に自然に存在するわずかなス第2章工アーローター・ストリッビング図RS)の生理学的原理