GBRにおける一次治癒達成のために

GBRにおける一次治癒達成のために

一次治癒達成のために,テンションフリーで歯肉
弁断端どうしの正確な一次接合の縫合を行う必要が
ある.そのためにまず切開からひも解くことが重
要である.


・切開
一次治癒達成のため,
そのファーストステップとしての切開は,粘膜に対し90。の鋭利な切開を行う
ことが肝要であり,マイクロサージェリー用のメスは鋭利な切開に有利である
拡大下では細部まで見えるため,組織に対して器具操作の1つひと
つが自然とていねいになっていくことを臨床上経験
する.歯肉弁形成の際,メスのコントロールやフラップの取り扱いも自然に繊細に行うようになる.

減張切開においては,1本の切開線で骨膜に切開
するが,マイクロスコープ下では,実際にどの部分
が切開でき、どの部分が切開部族であるかを影のない
明るい視野が確保されるのではっきりと把握できる

 

歯肉弁の固定のための縫合

歯肉弁どうしが所定の位置で動かないように留め
ておくための縫合で,埋没型の垂直マットレス縫合
が用いられる.糸のサイズは太いもの(5程度)を
用い,縫合線から離れた位置に縫合針を刺人,刺出
する.そのような場合,筆者は通常ePTFEの縫合糸
を選択している.理由として,同糸がモノフィラメント
で増締め可能であり,テンションコントロールを
行いやすいことが挙げられる.1重-1重縫合の後,
糸両端を徐々に引っ張り,弁両端が接する程度まで
増締めを行い,その時点でさらに1重結節をつくる
ため,1重重重縫合となる.本縫合は弱拡大
で行うことから3~4倍程度のルーべを使用するこ
ともしばしばある。

 

弁断端を接合するための縫合
術後に創裂開を引き起こさないようにするために
は,テンションフリーで歯肉弁断端どうしを正確に
接合するための縫合で,断続縫合が用いられる.

縫合線近くの組織に可及的にダメージを加えないよう
にするため,糸のサイズは細いものを用いる.

糸の張力と組織損傷に関する研究で7-0の細い縫合糸を適切に
扱うためには,手指感覚よりも視覚的なコントロー
ルが要求されると述べており,この種の縫合は10
倍程度の拡大下で行うほうが適切に行えると考えら
れる.よってマイクロスコープを使用し,拡大下で弁断端どうしがちょうど接合
するのを視認しながら縫合するようにしている