歯内療法における漏洩試験を再考する

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

歯内療法における漏洩試験を再考する

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容
歯内療法学分野において、漏洩に関する研究はますます多く発表されている。
990年刊行分において、実に科学論文4.3本ごとに1本か漏洩に関する研究であった。
もっとも一般的な漏洩の試験法は、根管充填材に沿って浸透した追跡子(色素や放射性同位体)の直線的距離を計測することであった。
1980年から1990年までに発表された論文のうち、ガッタバーチャを用いた側方加圧充填後、色素浸透の直線的距離を測定した論文データをいくつか比べると、これらの研究に用いられた実験方法は酷似しているものの、データには大きな差異が認められた。
さまざまな術式を評価したほとんどすべての漏洩研究において、
側方加圧充填法が比較対象の標準コントロールとして用いられている。
これらを用いた研究結果の信頼性は疑問の余地がある。
そうしたことから、そのような研究の問題点が検討されている。
適切な知識かほとんど得られないような実験方法で、異なる材料や術式を用いたときの封鎖性を評価し続けるよりも、漏洩試験の実験方法についてもっと研究をすへきように思える。