根管治療のおけるキレート剤:作用機序と使用指針

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

根管治療のおけるキレート剤:作用機序と使用指針

根管治療の英語論文を読みました。

学んだ内容

キレート剤は、1957年Nygaard-Östbyによって、狭窄や石灰化した根管の根管形成の補助剤として歯内療
法分野に導入された。
工チレンジアミン四酢酸溶液(EDTA)は、象牙質透過性を増すだけでなく、根管象牙質を化学的に軟化し、
そしてスメャー層を溶解すると考えられている。
根管象牙質を軟化することを目的とする。

EDTA製剤の有効性については討論されてきたが、
キレート剤を用いた根管形成は近年再び人気を取り戻している。

ほとんどすべてのNiーTi製ファイル製造元は、回転切削による根管形成中は潤滑剤としてキレート剤の
使用を推奨している。
加えて、多くの教科書で、スメャー層除去を目的とする15%~17%EDTA溶液を用いた
根管の最終洗浄が推奨されている。

本論文は、キレート剤に関する論文を概説し、EDTA製剤の化学的および
薬理学的特性の概要を示し、そしてEDTAの臨床使用指針を策定する。