日本補綴歯科学会から出ているガイドライン

アクアデンタルクリニック院長の高田です。
今日は 日本補綴学会から発表されているガイドライン

『一般的な開業歯科医における顎関節症初期治療としてのスタ
ビライゼーションスプリント』のデザインならびに作製方法に
関するテクニカルアプレイザル

を勉強しています。

大切な内容をまとめながら、ブログに残していきたいと思います。

質問
スタビライゼージョンスプリントの厚さは?

解説
スタビライゼージョンスプリントは,臼歯部中心窩から対合歯機能咬頭との咬合接触部に
おいて概ね 1.5~2mm の厚さとすることが望ましい 。

スタビライゼーションスプリントの厚さは,咬合挙上量が安静空隙量を大きく超えない範
囲で,かつスプリントの強度を確保できる程度である点が重要であると考えられた。

質問
スタビライゼージョンスプリント咬合調整時の患者の姿勢は?

解説
スタビライゼージョンスプリント咬合調整時の患者の姿勢は座位もしくは水平位が一般的
である。

スタビライゼージョンスプリントの咬合調整を水平位のみで行うと
下顎を後方に誘導してしまう可能性があるため,

特に一般開業医では臨床症状を悪化させてしまう危険があると考えられた.
また,策定委員会委員が所属する 13 施設のほとんどにおいて
座位で調整を行っていた。

質問
スタビライゼージョンスプリントの材質は?

解説
スタビライゼージョンスプリントの材質には加熱重合レジン,
流し込みレジン,光重合型レジン,熱可塑性プレートを
用いた吸引成型法によるもの等が用いられている.

加熱重合レジン,流し込みレジン,光重合型レジンについては,
咬合時の変形も尐なく,適切な咬合調整を行うことができる.

一方,熱可塑性プレートを用いた吸引成型法によるものでは正確な
咬合調整が困難であり,経時的な変形も生じやすい。

「以前は加熱重合レジンのみ使用していたが,
鼓形空隙の処理とその後の歯列への適合までに要する調整時間を考え,
ここ数年は加熱重合レジンを使用しない傾向にある.

また,一般開業医の初期治療では製作方法や調整時間に労力を要するものは
向かないのではないかと思う

質問
スタビライゼージョンスプリントの管理法は?

解説
スタビライゼージョンスプリントの材質には加熱重合レジン,流し込みレジン,光重合型
レジンおよび熱可塑性プレート等が用いられており,可撤性義歯に準じた取り扱いをするの
が一般的と考えられる.そのため,「非装着時には水中保管とする」および「清掃は,流水下
でブラッシングする」

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