Periapical status quality of root canal fillings and estimated endodontic treatment needs in an urban German population

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「エンドのための論文」の論文を
読んでいます。

Periapical status quality of root canal fillings and estimated
endodontic treatment needs in an urban German population

学んだ内容

Periapical status quality of root canal fillings and estimated
endodontic treatment needs in an urban German population

ドイツ都市部の住民における根失周囲の状態、根管充填の質、
および推定される根 管治 療ニーズ量

本研究の目的は、 根尖歯周組織の状態、根管充填の質を特定し、そしてドイツ国民における根管治療の必要性
を推定することである。

臨床データ、エックス線データ、 および用いられた術式が、1993年にドイツ ・シュトゥットガルトの
口腔外科を訪れた患者323名に 対して評価された。

182名が、少なくとも 1歯は根管充填、壊死歯髄、もしくは不可逆性歯髄炎を呈していた。

調査した7.897歯のうち 215歯(2. 7%)は根管治療の既往があり(カテゴリー A)、
122歯 (1. 5%) は根管治療歴がなく歯 髄診に反応しない(カテゴリー B)、
そして 3歯(0. 7%)は不可逆性炎症歯髄組織であると診断された(カテゴリーC)。

根尖病変と思われるエックス線像をともなう歯の罹患率は、
根管充填 歯群において61%、
無髄歯でかつ根管治療歴のない群で88%であった。

技術標準(テクニカルスタンダード)の評価基準として根管充填の到達度と緊密度を用いたところ、
歯根切除術を除く根管治療の既往がある歯の14%だけが、適切と評価された。

根管治療が最低限必要とされる症例は、 根尖病変の臨床症状をともなう
根管充填歯(カテゴリーA)および根失性歯周炎の臨床症状をともなうカテゴリーBとてを含めた
全調査歯において2. 3%であった。

根失病変をともなう ほとんどの無症状な根管治療歯において
根管充填の質が 乏しいことを考慮すると、 本当に根管治療が必要な症例はもっと多いことが示唆される。
これらの歯を再治療した場合、歯内療法が必要なのは3. 7%と算出された。

この事を学びました。