下顎運動

下顎運動には大きく分けて,咀新,嚥下.発音などの機徒運動と.クレンチング.ク・ラインディングなどいわゆるプラキシズムとよばれる非機能運動がある。

下顎の運動を前頭面でみると.機能運動時.とくに嚼時には,咬頭合位付近への咬
込み.および頭合位からごくわすかな測方運動を催う開口動がみられる。

そのため,早助接融か起こる可能性は咬類嵌合位付近の歯牙接履であろうと考えることができる。
一方.非機能運動時には.頭職合位付近からの個方滑走運動.
ならびに下顎編心位でのグラインディングが起こる可能性があり.早期接独の可能性の範囲は頬舌嵌合位付近まで広がる

臼歯部の補綴物作製に際しては.これらの干渉ないし接触がおこらないように
適切なディスクルージョンを与える必要があるが、咬合面形態を考えるうえでは咀嚼の効率を高めること、側方圧を避ける形態を考慮しなければならない。

同時に犬歯あるいは切歯、犬歯の骨植条件が悪くなった場合にも耐用できるような咬合面形態の付与が必要である。

一方 前歯部の補綴物作成に関しては審美性、発音との兼ね合いを

考慮した前歯切端の位置決め、そして患者が許容できる切歯、犬歯のガイドを与え 臼歯部のディスクルージョンを付与できる舌面形態にする必要がある。