根尖性歯周炎の病因および歯内療法の失敗原因

アクアデンタルクリニック院長の高田です。

「Pathogenesis of apical periodontitis and the causes of endodontic failures」

根管治療の論文を読みました。

学んだ内容

根尖性歯周炎は、 歯内に関連した感染の結果で生じ、
そして根管系から持続的に放出される細菌や細菌関連物質に対する宿主防御反応として形成される。

それは、 感染した根部歯髄と歯根膜との界面での微生物因子と
宿主防御との動的な接触として考えられ、 結果として局所における炎症、硬組織吸収 、
他の根失歯周組織の破壊を生じ、

最終的に、一般的には根尖病変と呼ばれるが、
さまざまな病理組織学的分類のある根尖性歯周炎のいずれかへと成熟する。

根尖性歯周炎の治療は、 根管系の感染疾患であることから、 細菌を根絶させるか、または根管系から放出される微生物学的負荷を十分に減らした後、
根管充填によって再感染を防止することからなる。

その治療は、かなり高い成功率を誇っている。

それにもかかわらず、歯内療法は失敗することもある。
その失敗の多くは、 治療の質に よるものがほとんどで、治療術式 、
そして感染制御と排除に満足いく治療結果が得られなかったときに起こる。

最高水準の術式および綿密かつ弧密な治療が行われたときでさえも、
失敗は起こることがある。

これは既存の機器、材料、そして術式では根管清掃や充填ができない根管領域があるためで
、 そのため感染が持続してしまう。

非常に稀なケースであるが、 治療後に病変治癒を妨げるような根尖歯周組織の持続的な炎症を生じてしまうことも、 失敗の要因である。

歯内療法における失敗の生物学的な原因に関するデータが、 さまざまな雑誌で最近散見されている。

本論文は、根失病変の疾病原因に関する包括的な概要を示し、
そして術後に無症状であるが根失透過像としてエックス線写真で観察される
歯内療法症例の失敗原因を示すことを意 図している。

この内容を勉強しました。